PocketSBSセットアップマニュアル
改訂日:2007年12月14日
目次


はじめに
1. 概要

PocketSBSのセットアップ手順は下記の通りです。
セットアップは下記の手順にしたがって行ってください。


2. 動作環境

PocketSBS は以下のようなサーバ環境で動作させることを推奨しています。

  • Apache 1.3.*/2.0.* 以上
  • PHP 4.2.* 以上(mbstring 拡張モジュール、GD ライブラリを使用可能)
  • MySQL 4.0.* 以上
  • PostgreSQL 7.4.* 以上


3. 注意事項

本マニュアルは、PocketSBS 1.0.1を基にして記載されています。
本マニュアルは、OS、Apache、PHP、MySQL、又はPostgreSQLが既にインストールされている事を前提とします。


PocketSBS の配置
PocketSBS 以下に含まれるディレクトリ、ファイルを下記のようにWebサーバ上の任意の場所配置して下さい。
基本的には解凍したフォルダ直下の状態が下記の通りになります。そのまま配置して下さい。
- ROOT_DIR
├ bin                     <--- 各種バッチファイル格納
├ css                     <--- デザインの設定ファイル格納
├ imgages                 <--- 画像ファイルを格納
├ js                      <--- JavaScriptファイルを格納
├ lib                     <--- PocketSBS、PEAR、SMARTY等のライブラリファイルを格納
├ setup                   <--- セットアップSQLファイルを格納
├ thumbnail               <--- サムネイル画像を格納
├ webapp                  <--- 各種アクション、テンプレート、キャッシュ、コンフィグファイル等を格納
│   ├ cache
│   ├ configs
│   ├ lib
│   ├ modules
│   ├ templates_c
│   ├ config.php
│   └ init.php
├ img.php                 <--- 画像処理ファイル
├ index.php               <--- 初回起動ファイル
└ thumbnail.php           <--- サムネイル画像処理ファイル

※基本的に上記の構成を変更する必要はありません。変更される場合は上級知識が必要になります。


配置後、ROOT_DIR/webapp/cachetemplates_c 以下の全ディレクトリにWebサーバからの書き込み権限を付与して下さい。

[設定例]

$ chmod -R [ XXX ] cache/* templates_c/*

※[ XXX ]には環境によって適切な値を設定して下さい。


configファイルの設定
ROOT_DIR/webapp/config.phpを環境に合わせて編集します。

[ POCKET_APL_ALIAS ]

アプリケーションのエイリアス名(DocumentRootの場合は「/」)


[ _POCKET_DSN ]

データベースへ接続するための情報です。(MySQL、又はPostgreSQL)
接続用ユーザ、パスワード、サーバホスト名、データベース名を設定して下さい。

※DSN設定にはMySQLとPostgreSQL用があります。どちらか一方を有効にして下さい。


[ _POCKET_SMTP ]

SMTPサーバの情報です。
パスワード再発行等で使用します。


[ _POCKET_POP3 ]

POP3サーバの情報です。
POP before SMTP 対応でメール送信時にPOP3認証する際に使用します。


[ POCKET_SBS_ENCRYPT_KEY ]

暗号化用の鍵(56バイト以内のASCII文字)
推測されないような文字列を設定して下さい。


[ POCKET_SBS_COLOR ]

PocketSBSのベース色
ベース色の設定が可能です。お好みに合わせて設定して下さい。


[ POCKET_SBS_THUMBNAIL ]

サムネイル機能の有効/無効
サムネイル機能を利用する場合は[ true ]、無効にする場合は[ false ]を設定して下さい。

※サムネイル機能を利用する為には、別途ソフトウェア等の設定が必要です。詳細は下記「サムネイル機能の設定」を参照して下さい。


[ POCKET_SBS_THUMBNAIL_EXT ]

サムネイル画像ファイルの拡張子
[ png ][ jpeg ][ jpg ][ gif ]のいずれかを設定して下さい。


※基本的に上記の内容以外は編集する必要はありません。変更される場合は上級知識が必要になります。


Apacheの設定
httpd.conf の編集を行います。

  • [ DirectoryIndex ]に index.php を追加
  • PocketSBSにアクセスできるようにドキュメントパスを設定


[設定例]

バーチャルホストを使った設定

<VirtualHost *:80>
    ServerName        pocket.example.net
    DocumentRoot      /home/username/pocketsbs/
    DirectoryIndex    index.html index.php
</VirtualHost>

httpd.conf編集後、設定を反映させるにはApacheを再起動して下さい。


データベースの作成
PocketSBSでは、データベースにMySQLかPostgreSQLを選択することができます。
環境にあわせてセットアップを実行して下さい。

1. MySQL4.1の場合

下記の手順を順番に実行して、データベースを作成して下さい。


1. MySQL コマンドに接続

$ mysql -u [ username ] -p  <Enter>
Enter password: [ password ]  <Enter>

Welcome to the MySQL monitor.  Commands end with ; or \g.
Your MySQL connection id is XXXXX to server version: 4.1.XX-log

Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer.

mysql>

※[ username ][ password ]は環境によって書き換えて下さい。
※mysql コマンドを利用するには、mysqlグループユーザで実行する必要があります。


2. データベースの作成

mysql> CREATE DATABASE [ DBNAME ] DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;  <Enter>

※[ DBNAME ]は環境によって書き換えて下さい。


3. MySQL コマンドの終了

mysql> exit  <Enter>
Bye


2. PostgreSQL7.4の場合

下記の手順を順番に実行して、データベース、ユーザ、スキーマを作成して下さい。


1. データベースの作成

$ createdb [ DBNAME ] -E 'UNICODE'  <Enter>
CREATE DATABASE

※[ DBNAME ]は環境によって書き換えて下さい。
※createdb コマンドを利用するには、postgreグループユーザで実行する必要があります。


2. PostgreSQL コマンドに接続

$ psql [ DBNAME ]  <Enter>
Welcome to psql 7.4.XX, the PostgreSQL interactive terminal.

Type:  \copyright for distribution terms
       \h for help with SQL commands
       \? for help on internal slash commands
       \g or terminate with semicolon to execute query
       \q to quit

pocket=#

※[ DBNAME ]には「1. データベースの作成」で作成したデータベースを指定して下さい。
※psql コマンドを利用するには、postgreグループユーザで実行する必要があります。


3. ユーザの作成

pocket=# CREATE USER [ username ] WITH ENCRYPTED PASSWORD '[ password ]';  <Enter>
CREATE USER

※[ username ][ password ]は環境によって書き換えて下さい。


4. スキーマの作成

pocket=# CREATE SCHEMA [ schemaname ] AUTHORIZATION [ username ];  <Enter>
CREATE SCHEMA

※[ schemaname ]は環境によって書き換えて下さい。
※[ username ]には、「 3. ユーザの作成 」で指定したユーザ名を指定して下さい。


5. PostgreSQL コマンドの終了

pocket=# \q  <Enter>


サムネイル機能の設定
PocketSBSでは、サムネイル機能が利用できます。
本機能を利用する為には、下記のソフトウェアがインストールされている必要があります。

  • Xvfb (仮想フレームバッファ)
  • ImageMagick (画像処理ソフトウェア)
  • Firefox (ブラウザ)

上記のソフトウェアがインストールされていない場合は、下記の手順を参考にしてインストールと設定を完了して下さい。
下記は参考例です。ご自身の環境にあわせて適宜読み替えて下さい。

1. ソフトウェアのインストール

# yum -y install Xvfb                <--- Xvfb のインストール
# yum -y install ImageMagick         <--- ImageMagick のインストール
# yum -y install firefox             <--- firefox のインストール

※ソフトウェアをインストールするには、root 権限が必要です。


2. プロファイルの作成(Firefox の設定)

# firefox -createprofile "pocket /tmp/"

※プロファイルの作成は root 権限で行って下さい。
※プロファイル名には任意の名称が指定できますが、変更された場合は[ 3. ]の手順を必ず行ってください。
※「(firefox-bin:5388): Gtk-WARNING **: cannot open display:」というエラーが発生する場合は、下記「5. 補足」を参照して下さい。


3. プロファイル名称の変更

    ROOT_DIR/bin/thumbnail.php をテキストエディタ等で開いてプロファイル名称を変更して下さい。

// プロファイル名称
$profile = '[ profilename ]';

※手順 [ 2. ] の通り設定された場合、上記の作業は必要ありません。
※[ profilename ] に [ 2. ]で設定したプロファイル名称を設定して下さい。


4. cron の設定

    サムネイル画像の作成は、cron を利用して定期的に実行します。


[設定例]

/var/spool/cron/root に下記を追加して下さい。

*/10  * * * * [ phppath ]/php ROOT_DIR/bin/thumbnail.php

※ cron の設定は root 権限で行って下さい。
※[ phppath ]には、php をインストールした bin ディレクトリを指定します。(例:/usr/local/bin)
※上記設定で、10分毎に実行されます。
※画像作成プログラム内でブラウザ起動・サイト表示の為に待機時間を設定していますので、10分以上の設定を推奨します。


5. 補足

    CUI インターフェイス等で運用されている場合、手順 [ 2. ] 時にエラーが発生しプロファイルを作成する事ができません。

    ここでは、Xvfb(仮想フレームバッファ)上でプロファイルを作成する手順を紹介します。下記を参考にしてコマンドを順に実行して下さい。

# export DISPLAY=:1.0  <Enter>                     <--- 環境変数の設定

# Xvfb :1 -screen 0 1024x768x24 &  <Enter>         <--- Xvfb(仮想フレームバッファ)の起動

# firefox -createprofile "pocket /tmp/"  <Enter>   <--- プロファイルを作成
・・
・・
Success: created profile 'pocket /tmp/'            <--- 成功確認
・・
・・

# killall Xvfb  <Enter>                            <--- Xvfb(仮想フレームバッファ)のプロセスを終了

※プロファイルの作成は root 権限で行って下さい。


セットアップの実行
ブラウザからセットアップアドレスへアクセスしてください。
ユーザID、パスワード、メールアドレス、ブックマーク名称、ニックネームの設定が行えます。

[アクセス例]

http://pocket.example.net/?m=setup

セットアップの無効化
セットアップ完了後、セットアップの無効化を行います。
ROOT_DIR/webapp/config.phpを下記の部分を編集します。

[ _POCKET_MODULES ]

「setup」を削除して下さい。


これで、セットアップアドレスへアクセスしても再度セットアップが実行されることはありません。

おわりに
以上でセットアップは完了です。
詳細なサイト情報の設定は、管理画面からおこなえます。
ブラウザから管理用アドレスへアクセスし、「セットアップの実行」で設定したユーザID、パスワードでログインして下さい。

[アクセス例]

http://pocket.example.net/?m=admin
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